「月々の光熱費が全然減らない・・・でも何とかしておさえたい!」
「固定費の支出を見直したい」
そう思っている人は多いのではないでしょうか。
光熱費は私たちが生活していく上で必ずかかるお金です。
しかし、月の支出は少しでも抑えたいですよね。
そんな悩みを解決すべく、この記事では月々の光熱費を少しでも抑えるための方法を紹介しています。
「今月の電気代(ガス代)が思ったよりも高くついてしまった…」
という人は、高くなってしまった項目を読んで光熱費を削減を目指しましょう。
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Contents
月々の光熱費はいくら?世帯ごとの平均額
月々でかかる光熱費は季節や住んでいる人数によって変わってきます。
【世帯別の光熱費平均一覧】
世帯人数 | 光熱費全体 | 電気 | ガス | 水道 |
1人暮らし | 13,800円 | 5,590円 | 2,150円 | 2,200円 |
2人暮らし | 13,060円 | 7,570円 | 2,020円 | 3,185円 |
家族層(3人) | 19,610円 | 11,350円 | 3,035円 | 4,460円 |
特に電気・ガス代は季節によっての変動が大きく、利用が多くなる冬場は1,500円程度金額が上昇。
水道代はトイレや風呂等の利用頻度の増加から、人数による差が出やすい傾向にあるんですね。
しかしこれらの値段は人数が増えた分、一定の割合で上がっていくわけではありません。
例えば光熱費やガスの欄からもわかるように、1人暮らしよりも2人暮らしの方がコストを安くおさえられています。
電気やガス(冷暖房器具)の消し忘れが続くと光熱費も跳ね上がってしまうため、特に1人暮らしの人は注意してください。
※【注釈】政府統計の「二人以上の世帯」を参照しています。
本データにおける2人以上とは平均世帯人員が2.98人となっているため実質3人分仮定。それを2/3倍した金額です。
また、家族層の項目も平均世帯人員2.98人を3人分と仮定して記載しています。
実際には各光熱費は純粋に使用量に比例せず基本料金が存在するため、ここでの2/3倍の数値は目安と考えてください。
<電気代>を安くする方法4選
まずは電気代を安くする方法を4つご紹介!
- 使用していない機械の電源を落とす
- 照明を蛍光等からLEDにする
- 電化製品を買い替える
- 電力プランを見直す
①使用していない機械の電源を落とす
長時間の離席や外出等で使用しない時は、機械の電源を落としておきましょう。
消費電力が少ないと思われがちな家庭用ゲーム機やパソコンも、冷蔵庫や炊飯器といった主要家電と同じくらいになります。
そのため、つけっぱなしにすると地味に電力を消費してしまうんですね。
【例】全て1時間つけっぱなしにしたときに消費される電気料金
- デスクトップ型のパソコン(※):100W
➾2.5円 - 家庭用ゲーム機(PlayStation4) :200W
➾5円 - テレビ(SONY BRAVIA 65インチ)視聴時:110W
➾2.75円
※一般家庭用デスクトップ型パソコンの概算平均値
※1kWhあたりの電気料金を25円で計算。
※消費電力は一例。機種によって異なります。
仮に1日3時間テレビをつけっぱなしにした場合、1ヶ月で247.5円、年間2970円も消費することに・・・。
なかなか忘れがちですが、ゲーム機やパソコンも使用しない時はこまめに電源を切って無駄を省きましょう。
②照明を蛍光灯からLEDにする
部屋の照明を蛍光灯からLEDに変えるだけでも、かなり電気代を抑えることができます。
大きな理由としては、LEDが蛍光灯に比べて必要な電力が少ないためです。
【例】1日9時間点灯したときに消費される1か月の電気料金
- 蛍光灯シーリングライトの電気代:1,066.5円
- LEDシーリングライトの電気代:391.5円
※1kWhあたりの電力量単価を25円とし、14畳用蛍光灯照明の消費電力を158Wh、LED照明の消費電力を58Whとして計算。
リビング照明を交換するだけでも1ヶ月で約700円、1年で8,400円程度安くなる・・・!
またLEDは蛍光灯に比べて約6倍も寿命が長いので、購入コストの削減にもつながりますよ◎
(参考:LEDの寿命について解説)
③電化製品を買い替える
古い電化製品を新しいものに変えた場合も同様に電気代が安くなります。
例として32型液晶テレビの年間消費電力量で比較してみました。
【例】製造年別テレビの電力消費量と電気料金
- 2005年製(LC-32AD5):149W
- 2018年製(2T-C32AE1):65W
1kWh当たり25円で計算した場合、
- 2005年製のテレビ:149W×4.5h×25円÷1000×30日×12ヶ月=6,034.5円
- 2018年製のテレビ:65W×4.5h×25円÷1000×30日×12ヶ月=2,632.5円
※年間消費電力量:1日平均4.5時間テレビを視聴し、残り時間は待機電力が発生しているという仮定により求められた数字。
出典:SHARP 液晶テレビ 総合カタログ(2018年製参照)
出典:AQUOS AD5シリーズ(2005年製参照)
今回の例で言うと、結果的に年間3,402円の節約できるというわけです。
「電化製品の新調は初期費用が気になる・・・」という思う方もいるかと思いますが、長期的にみるとオトクになるので視野に入れてみましょう。
④電力プランを見直す
各家庭に合った電力プランにしておくことも電気代を削減する上では重要なことです。
電力自由化によって、電力会社はこぞって様々なプランを提供しています。
【例:東京電力の「夜トク」プラン】
出典:東京電力 夜トクプラン
これは夜の時間帯に電気料金が安くなるもので、昼間家にいないことが多い人にオススメ。
なかなか見直す機会のない電気プランですが、この機会に現在のプランが自分の家庭に合っているのか確認してみましょう。
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<ガス代>を削減する方法3選
続いてはガス代の削減方法について解説します。
- 火の大きさは調理器具に合わせる
- 調理時間が短くなる調理方法を選択する
- 追い炊きを減らす
- ガス代料金プランを見直す
【ガス代の求め方と計算式】
ガス料金は、月ごとの使用量に応じて一定額支払う「基本料金」と1m³あたりで支払う「従量料金」を合計した金額となります。
※「基本料金」と「単位料金」は月のガス使用量により変動
基本料金+(単位料金×ガスの使用量)
=ガス料金
①使用する鍋の大きさにあわせて火加減を合わせる
鍋の大きさに合わせて火加減を調節すると、ガス代を抑えることができます。
理由としては、炎の熱エネルギーは上に向かっていく性質があるからです。
「それってガス代に関係あるの?」と思った方のために、今回は例として18㎝のやかんで水温15℃の水を沸かした場合のガス代を比較として出してみました。
火力 | 弱火 | 中火 | 強火 |
加熱時間 | 約43分 | 約16分 | 約10分 |
ガス代 | 4.1円 | 3.0円 | 3.7円 |
(参考:湘南液化ガス)
少しややこしいですが、やかんのサイズに一番適切な中火は炎が外にはみ出ることなく加熱できます。
つまり普通なら温めなくてもいい部分にエネルギーが行き渡らずにすむので、その分の熱が無駄にならないというわけです。
ガスコンロで調理する場合は、火の大きさにも気を付けてみてくださいね◎
②圧力鍋や保温鍋を利用して調理時間を短縮させる
調理時間の短縮はガス代の削減に直結します。
そのために、圧力鍋や保温鍋を利用しながら調理をすると安上がりです。
- 圧力鍋:煮込み時間の短縮になる
- 保温鍋:数分加熱するだけで余熱調理ができる
以下の求め方をもとに、ガスコンロの調理によるコストを計算してみました。
【ガスコンロの調理によるコストの求め方】
コンロの出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)
=コスト(円)
(例)都市ガス(45MJ/㎥)を使用し、中火1.68(kW)で1時間調理した場合のコスト
1.68(kW)×3.6(MJ/h)×1(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)
=19.17円
上記のやり方だと1回の調理で約19.1円のコストがかかることに・・・。
逆に圧力鍋等を使って火を使う時間を1日10分短くすれば、1ヶ月で約95円、1年で1140円の節約になります。
冷凍しておいた食品の解凍や野菜の下茹で(特に根菜類)に電子レンジを使うのも調理時間の短縮に繋がるよ!
③追い炊きを減らす
お風呂の追い炊きを減らすことも、ガス代節約への第一歩となります。
湯船の追い炊きには多くのガスを使用するため、何度も追い炊きしているとガス代がかさみがちです。
1回ごとの追い炊きにかかる費用は以下のような計算で求められます。
【1回の追い炊きにかかるコストの求め方】
残り湯量×(設定温度-残り湯の水温)÷(ガス燃焼量×熱効率)×ガス単位料金
=1回の追い炊きにかかるコスト
<都市ガス>
残り湯200L × (40℃ − 15℃) ÷ (10,000kcal × 熱効率75%) × ガス単位料金150円
=100円
<プロパンガス>
残り湯200L × (40℃ − 15℃) ÷ (24,000kcal × 熱効率75%) × ガス単位料金523円
=145.28円
上記の計算で都市ガスを基準に考えた場合、仮に月20回追い炊きしていると少なくとも1ヶ月で2,000円、年間で24,000円になってしまいます。
入浴時に湯船にお湯を張ったら、こまめに蓋をするとお湯が冷めにくいです。
また家族でお風呂を利用する場合には、なるべく間隔を空けずに入浴することで追い炊き回数を減らすことができます。
④ ガス代プランを見直す
生活スタイルに合ったガス料金のプランに変えるのも、節約する上ではとても大切。
電気と同じくガスも自由化したため、よりおトクなプランも次々と登場しています。
【例:ニチガス「ガス料金プラン」】
出典:ニチガス ガス料金プラン
上記のプラン例では、子供のいる家庭など利用者が多い場合にガス料金がオトクになります。
ガスの自由化で様々なプランが出てきたので、今一度よく検討してみてはいかがでしょうか◎
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水道代を安くする方法4選
最後に水道代を抑える方法を紹介します。
- ため洗いとスポンジの買い替え
- シャワーヘッドを節水シャワーヘッドに交換する
- 食器洗い機を導入する
- トイレを最新の物に設置し直す
【水道料金の求め方】
水道料金は水道管の呼び径に応じて一定額支払う「基本料金」と、月ごとの使用量に応じて支払う「従量料金」を合計した金額となります。
(基本料金+従量料金)×1.10
=水道料金
(1円未満の端数は、切り捨てます。)
①ため洗いで1回あたりに使う水の量を減らす
「ため洗い」をすることで水道の出しっぱなしを防げるので、一回あたりに使う水の量を減らせます。
<ため洗いの手順>
- 洗い物をする前に食器桶に水を張る
- 洗剤で洗った食器をその桶に入れていく
- その時点で洗剤はほぼ落ちてしまうので、軽く流水ですすぐ
食器洗いをする時に水を流しっぱなしにして洗っている人もいるのではないでしょうか。
実はそのやり方では1回の洗い物(6人分)で平均80~90リットルも使ってしまうんです・・・。
水をためる食器桶はホームセンターなどで売られているので、持ってない方はこの機会に購入してため洗いを取り入れてみましょう。
汚れが落ちやすくなるから、結果的に水を出しすぎるなんてことも防げるよ~
②シャワーヘッドを節水シャワーヘッドに交換する
節水シャワーヘッドに交換すると、水道代の節約につながります。
従来のシャワーヘッドよりも水の出る穴を減らしているのが特徴です。出典:キモチイイシャワピタT 公式オンラインショップ
上記のものを使用した場合年間30,000円近く光熱費を削減できるため、すぐに元が取れることになりますね。
また節水シャワーヘッドには、水圧を高めたり手元でシャワーの出を調節出来たりと色々なタイプがあります。
値段も平均1,500円程度と手頃なものが多いので、導入を検討してみましょう。
③食器洗い機を導入する
食器洗い機を導入すると手洗いよりも使う水の量を抑えられるため、水道代の削減につながります。
【1回あたりの使用量比較】
- 1回の洗い物(6人分)を手洗いする時に使用する水量
➾平均80~90リットル - 食器洗い機で同量の食器を洗う時に使用する水量
➾11リットル前後
上記の通り、食器洗い機の水量は手洗いの約7分の1です。
決められた量で効率的に洗浄するため、水の無駄が少ないんですね。
また1日2回洗い物をした場合1年で約25,000円の節約になります。
※温水を使用した場合
自宅に食器洗い機を導入できるスペースがあるのなら、導入することを検討してみてください。
④トイレを最新の物に設置し直す
初期投資はかかりますが、トイレの便器を買い替えるだけでも水道代がかなり安くなる可能性があります。
トイレの便器が最新になればなるほど、1回の洗浄に必要とする水の量が減少していることが大きな理由です。
【製造年別トイレの一回当たりの水の使用量】
- 1994年以降に製造されたもの:10リットル程度
- 2007年以降に製造されたもの:5.5リットル程度
(参考文献)
資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2017年夏版」
財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典2012年版」
また流す水の「大」「小」がある便器では意識して「小」で流すようにすると、毎回2~3リットルの節水に。
新しく売り出されたものほど洗浄に必要な水は少なくなる傾向にあるため、これを機に見直してみてはいかがでしょうか。
【番外編】オール電化を検討するのも光熱費を節約する近道!
賃貸アパートは難しいですが、特に一戸建てでプロパンガス(LPガス)を使用している人はオール電化への変更がお得になることも。
初期費用こそかかるものの、月々の基本料金が安くなるため長期的な視点で見れば光熱費を安くできるでしょう。
電気・ガス併用住宅 | 都市ガス+電気の基本使用料1,879円20銭 |
LPガス+電気の基本使用料2,592円40銭 | |
オール電化住宅 | 基本使用料1,684円80銭 |
オール電化に変えると昼の電気代は割高になりますが、夜間の電気料金が下がります。
要するに「共働きで昼間に家に誰もいない」などの理由から日中帯の利用頻度が少なければ見直しの余地ありということ。
またガスがなくなるため、その分かかるお金もぐっとダウンできるんですね。
給湯器やガス代を節約するために、思い切ってオール電化にする検討をしてみてはいかがでしょうか。
光熱費を削減するためのおさらい
光熱費について説明してきましたが、最後にこれまでの内容をおおまかにまとめてみました。
- 電気はこまめに消して、照明をLEDにしてみる
- 火の大きさは調理器具に合わせて、お風呂の追い炊きを減らす
- ため洗いの実施と、節水シャワーヘッドを使ってみる
これらの中に、自分の家庭で節約できそうな部分はありましたか?
人数や生活、住居の形態によって、効果的な方法は異なります。
それぞれの家庭に合ったやり方、実践できる範囲で光熱費削減してくださいね!
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普段あまり使っていない電化製品は、コンセントも抜いておこう!
待機電力と言って、電源を切っていてもコンセントに繋いでいるだけで少しずつ電力を消費してしまうんだ・・・。